2005年02月04日

『黄金の島(上・下)』真保裕一(講談社文庫)

ヤクザに追われベトナムに逃亡した日本人と、黄金の島といわれる日本に夢を馳せるベトナムの若者たちを描いた冒険小説。

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『舞姫通信』重松清(新潮文庫)

自殺をキーに自己の存在理由を模索する男女を描いた小説。舞姫通信という小道具の扱いや、ストーリーの端々で描かれているフツーの人の、フツーの悲しい(愚かな)姿は、その切り口や捉え方に巧いと思わせるものが多々あった(フツーの人というのは、加害者・被害者・傍観者のいずれの立場にもなっているという意味で、揶揄してるわけではないです)。

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2005年01月31日

『完璧な病室』小川洋子(中公文庫)

繊細な文章なんだけどどぎつくて、綺麗そうで醜い話をまとめた、いわゆる純文学の部類の短編集。

読んでいる最中につきまとっていた嫌悪感は最後まで消えなかったけれど、「ヒロインチックな壊れた主人公を言葉で飾った話」と単に切り捨てるには、ちょっと違うかなという思いも少し残った。おそらくこの本を素敵だな…と例える人もいるんだろうと思う。たぶん。

少なくとも、各ストーリーのなかに、真っ暗な部屋の片隅で人間を食べてる描写があっても違和感はないので、はじめて読む人はタイトルや本のカバーから得られる印象とは別の覚悟が必要(そこまで直接的なエピソードはないけどね)。

とりあえず文章表現は巧いので、この著者に関してはもう1、2冊読んでから、自分なりの評価を加えたいと思う。他の本も似たような感じだったらもういいかな…

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2005年01月29日

『蛇行する川のほとり(1・2・3)』恩田陸(中央公論新社)

川のほとりにたつ船着場のある家。そこに引っ越してきた少女の話を中心に、1巻を1部として、1部ごとに視点(主人公)が切り替わる3部構成の物語り。

一般的なジャンルでいうと「ミステリー」に部類されると思うけれど、なんとなんく「物語」といった方が似合いそう。ただ、捉えかたを変えると少女漫画という雰囲気かな。なにしろ登場してくるメインキャラたちは、ことごとく美少女・美少年。少し危険な感じの鋭さをもつ美少年や、誰もが憧れる天使や悪魔にたとえられる美少女、シニックで周りの同級生を少し冷めた目で見てる美少女などなど……少し辟易してしまうきらいがないでもない。

でも恩田陸の書く登場人物は比較的嫌味がないし、描写が巧いので人を選ばないと思う。ボク自身おもしろいと思ったし、男性作家のミステリーばかり読んでいる人にも、こういう感じのものは新鮮でおもしろいのではと思う。

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2005年01月25日

『エイジ』重松清(新潮社文庫)

同級生(中学生)が通り魔事件の犯人という、ここ数年の少年犯罪をあつかった、ある種ご時勢的なストーリー。でも、最後まで読むと犯罪性そのものよりも、思春期の少年のいいようのない不安やもどかしさ、心の変容が巧く描かれた作品だったと思えた。かなり昔に中学校を卒業した身でも、「ああ、わかるなー」と思うセリフや感情表現が幾つもあって、あまり気持ちのよくない題材だけど、最終的なストーリーのまとめかたもすんなりと受け入れられた。

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2005年01月24日

『四日間の奇蹟』浅倉卓弥(宝島社文庫)

いくつかの本屋で平積みされていて、本屋によっては『感涙』などと書かれた店員さんの手製のポップなどが付けられていて、興味を惹かれて手をのばした本。

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2005年01月23日

『ドミノ』恩田陸(角川文庫)

軽快でリズミカルにストーリーが流れていき、コメディタッチのおもしろさもあって、あっという間に読み終えてしまう。登場人物がかなり多いのだけれど、人物ひとりひとりがちゃんと描かれていて、視点の移り変わりが違和感ではなくテンポの良さに感じられる。サラッと読めて、読後におもしろかったと言える作品だった。

恩田陸の作品は文庫化されたものはだいたい読んだのだけれども、未だに名前を「陸」ではなくて「睦」と呼んでしまうことが多い。他にそういう人いないかな?

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『小児病棟の四季』細谷亮太(岩波現代文庫)

優しく丁寧な文体が日々こどもと接している小児科の先生らしくて、とても好感がもてる本だった。四季をひとつの柱に短いエッセイを連ねたような体裁なので、一息に最後まで読んでしまうよりは、少しずつ読んでいった方が良いかもしれない。ただ、最初の幾つかのエッセイは、電車などの通勤途中で読むのはあまりお勧めできないかな。多少涙もろい人なら目頭が熱くなるくらいじゃなくて、涙がこぼれてしまうと思う。

淡々と書き綴られてるなかに、生きることについてと、それをとりまく家族や医師の姿がよく表される作品。唯一のネックは文庫なのに900円もすることかな。

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2005年01月21日

『リアル鬼ごっこ』山田悠介(幻冬舎文庫)

これはかなりひどかった。なんとなくバトルロワイヤルを思わせる設定が設定になりきれていなくて、書きたいことだけを書いて、あとからつじつま合わせした感じの小説だった。どこが悪いというよりも、全体的に稚拙過ぎて、友達が書いた小説をムリやり読ませられたといった方がわかりやすいだろうか。

買って読んだというのが正直ちょっと気恥ずかしい…。でも結局のところ買わされてしまったのは、背表紙や帯などの中味以外を書いた編集者の力なのだろう(20万部ってホントですか?)。

それにしても最初に書く本の感想がコレになるとは思わなかった。どうせならもっと人にお奨めできるような本が良かったんだけど、でも、全く感想を抱かせない本よりはマイナス評価でも感想が書けるこの本はある意味凄いのかな? 少なくとも「本」のカテゴリー作る動機になってるしね。

posted by meme_jam at 21:07| Comment(55) | TrackBack(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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