2005年11月21日

『発火点』真保 裕一(講談社文庫)

帯に書いてある“ミステリー”自体はオマケで、努力をせずに家族や社会に責任をなすりつけるという、ドコにでもいるタイプの人間が、塞翁が馬的なことを繰り返しながら、ちょっと成長? する話。

読み終わってみれば、真保さんにもまあこういう作品もあっていいだろうとは思ったけれど、いつスリリングな展開になるんだろう? という、期待を抱き続けながら読んでしまったため、鬱鬱とした陰気な展開に終始したことにちょっと辟易した。

人としての弱さは魅力になることも多いのだけれど、この主人公のように鼻につくようないい加減さは読んでいて楽しいものではない。ストーリー自体も、なんかどこに面白みを見つければいいのかという、釈然といかないままで終っており、一応のハッピーエンドらしきものも、また時間が経てば繰り返すんじゃない? って感じの成行だった。

この本も含めて、真保さんの主人公はよく言えば人間らしいんだろうけれど、読み物として見たときは、もう少し改善して欲しいなーって人ばかりだ。



posted by meme_jam at 23:57| Comment(1) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
・ィ・タ、スュ、ャテヒタュ、チェ、モ。「ツィカ筅ヌH、ケ、サツ蝪ヲ。ヲ。ヲフオホチ・ィ・・ネ・遙シ、マ、ウ、チ、鬢ォ、
Posted by ・ィ・ at 2008年09月10日 06:29
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抜群の心理描写
Excerpt: 真保裕一 発火点 観ようによっては超いじけの杉本敦也、彼の心理は父を殺された被害者に対する世間の目と犯人に対するぬぐい難い共犯意識に複雑に彩られ、普通なら何でもない出来事を全てややこしく、ややこしく..
Weblog: ゲームと本と酒の日々
Tracked: 2006-02-27 06:54
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