2005年05月01日

『生命40億年全史』リチャード・フォーティ(草思社)

地球上に誕生した40億年にわたる生命の歴史を辿った500ページあまりの本書は、おもしろかったといえばおもしろかったんだけれど、それよりもよく眠れたな…という感想の方が強かった。

恐竜の話が綴られた章の冒頭で、著者自身が『生命の歴史をめぐるごく一般的な認識は、世界は緑色の原始スープのようなものから一気に恐竜へと進み、それが(謎めいた)絶滅をとげると、片方の肩から毛皮をまとい、棍棒を携えた人間へと世界はゆだねられた、というものだろう』と書いているけれど、その認識は間違っていないというか、一般人には藍藻や蠕虫なんかの話がずっと続くのはやっぱり辛かった。

恐竜に興味のない人だって、読んでいて恐竜がでてくるとちょっとほっとするんじゃないだろうか。とにかく知っている生き物の登場が、読んでいて非常に待ち遠しかった。

書籍の値段に関わってくるから仕方ないのかも知れないけれど、登場する生物やモノに対して図版や写真が少な過ぎなのが一因なんだろうと思う。英国王立協会の科学公衆理解推進委員会を務めていたというのなら、もうちょっとがんばって欲しかった。この本を楽しんで読める読者層ってどいう人たちなんだろうと、しばしば考えてしまったくらいだ(通史として全体の漠然とした流れを捉えるって言うにもなんとなくね)。

ただ、本書の趣旨からは外れるけれど、フォーティさんの個人的な独白というか、学会や研究者間などの話はけっこう楽しめた。ハンマーとルーペを持って調査しているだけではすまない研究者という立場は、かなりストレスが溜まるみたいだ。



posted by meme_jam at 18:16| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。