2005年12月18日

『蝿の王』ウィリアム・ゴールディング(新潮文庫)

5歳〜12歳くらいまでの少年たちが、無人島に漂着して生き残るという、王道のストーリー。

十五少年漂流記』にあるような達成感や人間成長ドラマ的な部分はなく、少年たちの無知やプライドが交錯し、次第に人間関係が崩れ、そして最後は殺人にまで発展していくという、ある意味リアルな物語。

どちらかというと、『漂流教室』や『ドラゴンヘッド』の方が近いのかも知れない。

少年たちの年齢が低過ぎるのと、展開が早いため、それほど漂流の危機感や、展開の起伏が感じられないのが残念だったけれど、結末の皮肉さは結構秀逸なのかなーと感じた。

追い詰められた人間社会はこんなものかなーとか、自分がいたらどうなっただろうなーなどと考えながら読むとおもしろいです。



posted by meme_jam at 14:50| Comment(1) | TrackBack(3) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ずいぶんと昔のことなんだけれど『バトルロワイアル」というベストセラーを読んだ時にそれよりももっと前に読んで記憶に薄れていた『蠅の王』のことを頭に浮かべたものです。また読んでみよう。
Posted by よっちゃん at 2005年12月19日 09:30
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